SOUNDCASE

アーティストの世界観と音楽の魅力を最大限に引き出すミュージックビデオ。今月ピックアップするのは、NYを拠点とする女性シンガーソングライター、Raveena(ラヴィーナ)のHoney(ハニー)。

今年の5月にリリースされたこのシングルのミュージックビデオは、彼女のYouTubeチャンネルからチェックができる。

MVリンク

https://www.youtube.com/watch?v=xy4RebilRSI

 

まさに蜂蜜のような甘い歌声が魅力のRaveena。彼女自身がひまわりの中から登場するカットから始まるMVは、黄色やオレンジといった暖色のカラーパレットに統一されている。度々登場するひまわりのモチーフが印象的で、陽の光を連想させるシンボルとして映像を一貫してメロディのもつ温かみを強調している。

 

また、古ぼけたフィルムカメラで撮影したかのような霧がかったフレームや、登場する演者たちを包むスチームが、柔らかな雰囲気が形成しており、Raveenaの音楽が持つ豊潤で穏やかなテイストを引き立てている。

 

更に、曲の題にもなっている蜂蜜を使うことで、Raveenaの官能的で甘美な世界観が描かれており、登場する演者が愛を育む様子が画面の中に幸福感を充満させている。この映像に登場する演者は皆現実でも恋愛関係にあり、LGBTQ+カップルやインターレーシャル(異人種)カップルを積極的に起用した背景がある。Raveenaはアーティストとしてだけでなく、社会的少数者、特に有色人種の女性の人権を訴える活動家として、彼女の作る音楽だけでなくMV制作にも積極的に参加しているのだ。

 

子守歌のようで同時に色気があるこの曲は、その世界観をMVで視覚的に表現することによってより魅力的に感じられる。Raveenaの他の曲も要チェックだ。